スペイン内陸部に広がる「マドリード」は、美食とアートが魅力のスペイン最大の都市。
そんなマドリードの魅力を効率よく体験できる3泊4日のモデルプランをご紹介します。
マドリードってどんな街?
壮麗な宮廷建築やアートが魅力のスペインの王都

スペインの首都マドリードは、ヨーロッパ西部に位置する歴史と文化が息づく都市であり、観光地としても高い人気を誇ります。2021年には、アトーチャ駅からシベーレス広場にかけての「プラド通り」および「エル・レティーロ公園」がユネスコ世界遺産に登録され、国内外からの注目がさらに高まりました。
市内には、ピカソの名作《ゲルニカ》を所蔵する「ソフィア王妃芸術センター」、世界屈指の西洋絵画コレクションを誇る「プラド美術館」などが点在し、芸術を深く味わうことができる環境が整っています。芸術愛好家にとっては必訪の地といえるでしょう。
小さな区域に様々な観光地が密集しているため、徒歩での観光が容易なこともマドリードの特徴です!
ベストシーズン
ベストシーズンと言われるのは 春(4月〜6月) と 秋(9月〜10月) 。
日中は20〜30℃前後で過ごしやすく、街中の公園や広場が花で彩られ、散策やテラス席での食事が気持ちいい季節です。
夏の暑さが和らぎ、25℃前後と快適な気温。観光客も春よりはやや少なく、秋の味覚も楽しめる時期です。

夏季は日中の気温が高くなるものの、乾燥しているため日本と比較すると過ごしやすいと言えます。
冬季は朝晩の冷え込みが厳しくなりますが、マドリードは海に面していない内陸都市であるため、5〜10℃程度と極端な寒さにはなりません。年末にはクリスマスイルミネーションが街を彩り、冬ならではの美しい風景も楽しめます。
主な交通手段


マドリードの交通手段はとても充実していますが、主な移動手段は地下鉄です。市内の主要な観光地のほとんどに地下鉄でアクセスすることが可能です。
地下鉄を利用するには、「マルチカード(Multicard)」と呼ばれる交通ICカードの購入が必須!駅の自動販売機(英語対応)で購入ができます。マルチカードの価格は2.5ユーロ(約391円)で、これに1回乗車券または10回乗車券をチャージして使います。



最初の購入時は券売機で「Start without transport card」を選択し、マルチカードの代金とチャージ代金を合算した金額を払って購入します。
料金 | 1回券 (Sencillo) 1.50~2.00ユーロ(5駅まで1.50ユーロ、以降1駅毎に0.1ユーロ増) 10回券 (Abono 10 Viajes / METROBUS 10-JOURNEY TICKET) 12.20ユーロ 公式サイト ツーリストチケット(Tourist Ticket) 1日券10ユーロ~ 頻繁に移動する場合は、10回乗車券をチャージするとお得です。 |
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運行時間 | 朝6時頃~夜中2時頃 |
公式サイト | https://www.metromadrid.es/en |
路線図 | こちらからダウンロードできます。 |
「マドリードシティカード(Madrid City Card)」という観光客向けの便利なパスも用意されています。
これは、一部の公共交通機関に加え、プラド美術館やソフィア王妃芸術センターなどの有名施設で入場料の割引や優先入場が受けられます。料金は1日券で10ユーロ、滞在日数に応じて2日~5日間のプランも選択可能です。



マドリードを効率的に楽しむために、旅程に合わせてマルチカードやマドリードシティカードを活用してみてください!
お買い物・お土産選びのときの注意点
日曜日や祝日は個人経営の小さなバル、小さなブティック、雑貨屋は休業する傾向があります。個人商店で興味があるお店がある場合は事前に営業日を確認しておきましょう。
観光地周辺や有名バル、エル・コルテ・イングレス(デパート)や大型ショッピングセンターは基本的に営業しているので、どこも開いていないという訳ではありません。プラド美術館やレイナ・ソフィア美術館、マドリード王宮などは日曜日でも開いています。



エル・ラストロ(El Rastro)など、毎週日曜限定の名物蚤の市もありますよ!
※開催場所:「Plaza de Cascorro(カスコロ広場)」か「Calle de Ribera de Curtidores (リベラ・デ・クルティドーレス通り)」
※情報は予告なく変更になる場合があります。
【3泊4日】マドリードおすすめモデルコース
1日目|マドリード到着&スペインの市場でディナー
午後:マドリード到着、ホテル移動
東京からマドリードまで約16時間。
バラハス空港から市内までタクシーで約20分と近い位置にあります。
夜:国内有数のメルカド「サン・ミゲル市場」で夕食
スペイン旅行で一度は訪れたいのが、バルと市場が一体化したようなグルメマーケット「メルカド(Mercado)」です。これらの市場では、新鮮な食材の購入だけでなく、多様なタパスや料理をその場で楽しむことができます。手頃なお値段で食べたいものを少しずつ味わえるので、スペイン料理の食べ歩きを堪能してみてください。


マドリードで有名なメルカドのひとつ「サン・ミゲル市場(Mercado de San Miguel)」。1916年に建てられた歴史を感じさせる雰囲気の中で、スペイン各地の海と山の幸を堪能できる国内有数のメルカド。
ワインやカバ(スペインのスパークリングワイン)を片手に、複数の店舗を巡るのがスペイン流です。


お勧め料理
イベリコ豚のグリルやパエリアといった定番に加えて、茹でたタコとじゃがいもに粗塩、パプリカを振り、たっぷりのオリーブオイルをまわしかけた伝統料理「プルポ・ア・ラ・ガジェガ(タコのガルシア風)」がおすすめ!木の器に盛り付けいただくのがスペイン流です。
サン・ミゲル市場
Pl. de San Miguel, s/n, Centro, 28005 Madrid(Google Map)
2日目|スペインの街と世界有数のアートを感じて。夜はラ・リーガ観戦で熱狂!
午前:豪華内装が圧巻のスペイン王宮を訪問




スペインにはいくつかの王宮がありますが、その中でも特に知られているのが、マドリードにある「スペイン王宮(Royal Palace of Madrid)」です。1931年まではスペイン王室の公式居住地として使われていた壮麗な建物で、ヨーロッパ最大級の宮殿。現在は居住地ではなく、主に国の式典などに使われ、内部を一般公開しています。
見どころ
18世紀に建てられたこの王宮はバロック様式の美しい建物で、その広さはなんと約13万5千平方メートル、部屋数は3,418室も!そのうち約50室を公開しています。外観の美しさはもちろん、中に入ると豪華な内装に圧倒されます。細部までこだわった天井画、織物、シャンデリア、大理石の床など重厚な雰囲気は見応えたっぷりです。
おすすめの部屋
武器庫(Real Armería):中世〜ルネサンス時代の甲冑や武器が展示されていて見応えあり!
トローネの間(Salón del Trono):赤と金の装飾が圧巻。天井画はティエポロ作。
鏡の間(Salón de los Espejos):ヴェルサイユ宮殿を彷彿とさせる優美な部屋。
・毎週水曜日と土曜日12:00〜(ただしイベント、悪天候等で中止の場合あり)
・毎月第1水曜日(1、8、9月を除く)にはより大きな規模の交代式があるので、運が良ければ更に迫力あるシーンに出会えるかも。
王宮の北側にある整形式庭園。まるで異世界に迷い込んだような幻想的な雰囲気が、旅の満足度を引き上げてくれるはず。緑に囲まれて、王宮の美しい外観をバックに写真が撮れる絶景スポットです。



当日の朝食は近くのカフェでカフェ・コン・レチェ(カフェオレ)とチュロスや揚げドーナツ、トーストしたパンにトマト・ニンニク、オリーブオイルを塗った郷土料理「パン・コン・トマテ」がおすすめです。
王宮|Palacio Real de Madrid
Calle de Bailen 2, Madrid 28013(Google Map)
最寄り駅:2/5/R号線オペラ駅から徒歩5分
お昼:マヨール広場を散策、周りを囲むレストランでランチ


マヨール広場は、16~17世紀にかけて整備された壮麗な広場に面して昔ながらの商店の他、バルやレストランがが軒を連なる観光地です。
市民や観光で訪れた方々にとって、心やすらぐ憩いの場として親しまれており、休日には骨董市やお土産屋さんが立ち並ぶので、より一層賑やかで活気に満ちた雰囲気を楽しむことができます。過去には、闘牛、異端審問だけでなく、死刑執行も含む数々の公的な行事の舞台となっていました。



広場そのものはとても美しく、訪れる価値があります。ただし、観光客を対象にした着ぐるみを撮影すると、料金を求められる場合がありますので、ご注意ください。
午後:世界三大美術館のプラド美術館でアートを堪能


マドリードに足を運ぶ機会があれば、ぜひ訪れてほしいのが「プラド美術館」です。
世界的にもその名を知られるこの美術館は、絵画や彫刻、版画など約1,150点を超える豊かなコレクションを誇っており、特にスペイン絵画の黄金期の名作が揃っていることで知られています。「美術に詳しくなくても一度は見たことがある」ような超有名作品がいくつもあります。美術史における傑作を間近で見ることができ、その迫力や繊細さに圧倒されるはずです。
館内はとても広く、すべてをじっくり見て回ろうとすると半日以上かかってしまいますので、見たい作品をあらかじめ決めておくことをお勧めします。主要な作品に絞れば、2〜3時間ほどで回ることができます。名作だけを見てまわる1時間コース」も館内マップにあります。
プラド美術館で必見の主要作品
ディエゴ・ベラスケスの代表作「ラス・メニーナス」
※スペイン王女と侍女たちを描いた超有名作。構図がとてもユニークで画家自身も絵の中にいます。
⇒プラド美術館で最も有名な1枚!
フランシスコ・デ・ゴヤ「着衣のマハ」「裸のマハ」
※同じ女性モデルを服あり/服なしで描いた連作。スペイン絵画史の中でも革新的で挑戦的な作品。
フランシスコ・デ・ゴヤ「1808年5月3日(マドリード、プリンシペ・ピオの丘での銃殺)」
※ナポレオン軍に処刑されるスペイン人の姿を描いた反戦の象徴。
etc…
プラド美術館|Museo Nacional del Prado
Plaza de la Fuerza s/n, 28014 Madrid(Google Map)
夕方:世界のサッカーファンの聖地、サンティアゴ・ベルナベウへ


※2023年に全面改修したばかり
いよいよ世界中のサッカーファンにとって憧れの場所「サンティアゴ・ベルナベウ」へ!
言わずと知れたスペインの名門クラブ、レアル・マドリードの本拠地として知られるサッカー専用スタジアムで、その圧倒的なスケール感と、長い歴史が息づく重厚な雰囲気は、現地に立つと自然と胸が高鳴る特別な魅力があります。
また、スタジアム内にはレアル・マドリードの歩みをたどることができる博物館も併設されていて、サッカー好きにはたまりません!試合がない日は、内部見学ツアーも開催されており、ミックスゾーン(取材エリア)や記者会見室、選手たちが使用するロッカールームなど、普段はなかなか見られない場所をじっくり見学できます。
試合の2時間前には到着し、オフィシャルショップでユニフォームやマフラー購入などを楽しんでください!
\レアルマドリード観戦ツアーはこちら/
夜:世界最高峰レベルのレアルマドリードの試合観戦で熱狂の渦へ!
スタジアム入場の際にパスポートの提示を求められる場合がありますので、必ず携帯しておきましょう。
入場時のセキュリティチェックは厳しく、基本的にA4サイズ以上の荷物は持ち込みできません。一眼レフ、500ml以上の飲み物などは没収対象です。手荷物はなるべく少なめにまとめておきましょう。
ツアーアレンジはお任せください!
サッカーファンなら、一度は本場のヨーロッパでサッカー観戦をしてみたいですよね!
そして比較的気軽に他の都市や国に訪れることができるのもヨーロッパのいいところです。しかし、ヨーロッパサッカーは、各国のリーグの試合スケジュールや国際試合との兼ね合いなどもあり、サッカーの試合日程は直前にならないと確定せず、効率よく回りたいけど計画を立てることが難しいことがしばしば…
そんな時はツアーアレンジが得意なアムネットをご利用ください。
創業28年の経験から、ご要望に合わせたわかりやすいプランをご提案させていただいております。
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3日目|世界遺産トレド観光 or のんびりショッピング
【ちょっと遠出】トレド日帰り観光




マドリードから列車で約30分。「もしスペインに1日しか滞在しないなら、迷わずトレドへ行け」という格言があるほど魅力的な街「トレド」。キリスト教・イスラム教・ユダヤ教が共存した街で、街全体がユネスコ世界遺産となっています。
かの有名な画家エル・グレコはトレドで人生の後半(約35年)を過ごし、最も多くの代表作を制作しました。彼の代表作《オルガス伯の埋葬》はここトレドのサント・トメ教会にあります。
また、迷路のような石畳の路地、美しい大聖堂、城壁都市の雰囲気がそのまま残り、街歩きをしているだけでも楽しめる街です。
【ショッピングなら】マドリード屈指のショッピングエリア”セラーノ通り”へ


マドリードでブランドショッピングを楽しむなら、有名ショップやブランド店が集まるサラマンカ地区。
サラマンカ地区の中でもセラーノ通りは多くのブランド店舗が立ち並びます。歩道も広く、仮にスーツケースを持ち歩いていたとしても問題ありません。
日本でも有名なスペイン発祥のブランドZARAやLOEWE(ロエベ)、他に人気のスペインブランドとしては、幅広い年代に愛されるBimba y Lola(ビンバイローラ)。
スペインのガリシア地方で2人姉妹によって2005年に設立されたブランドで、街を歩いていると、身に着けている人が多くみられる人気ブランド。年代問わず受け入れられているため、一生モノが見つかるかもしれません。
Google Map)
セラーノ通り|C. de Serrano(Google Map)
4日目|王宮周辺でショッピング、午後の便で帰国
当社のツアーで主に利用しているエミレーツ航空なら、マドリード15時頃出発なので、最終日もぎりぎりまで楽しめます!
王宮近く(徒歩10~20分圏内)のお勧めショッピングスポットをご紹介します。
グラン・ビア通り(Gran Vía)
マドリードの「ブロードウェイ」とも呼ばれる大通り。スペイン発のファッションブランド(ZARA、Mango、Massimo Dutti など)が軒を連ねるショッピング街。Primark(イギリス発祥の巨大ファストファッション店舗)などもあります。
Primark
Gran Vía, 32, Centro, 28013 Madrid(Google Map)
Zara
Gran Vía, 34, Centro, 28013 Madrid(Google Map)
エル・コルテ・イングレス(El Corte Inglés)
スペイン最大の百貨店チェーン。お土産用の食品、コスメ、洋服、スペインワインなど何でも揃います!ばらまき土産ゲットにもぴったり。
El Corte Inglés Callao
Pl. del Callao, 2, Centro, 28013 Madrid(Google Map)
マヨール通り & サン・ミゲル市場周辺
マヨール通りでは小さな地元ショップが多く、オリーブオイルやセラミック、革小物などスペインらしい雑貨に出会えるかも。サン・ミゲル市場は前項でご紹介しましたが、最後にスペイン料理をつまむのもお勧めです。
C. Mayor|マヨール通り(ショッピングを楽しんだら、午後は空港へ向かい、帰国の途へ……。
マドリード観光を充実させるための注意点
スリや置き引きには十分にご注意を!
ヨーロッパではスリが多いと言われていますが、マドリードも例外ではありません。特に「プエルタ・デル・ソル」や「グラン・ビア通り」のような人気観光エリアは、スリの被害が多い地域です。
大切な持ち物は常に体の前に身につけておき、バッグはファスナー付きや鍵のかかるタイプを持参することをお勧めします。
また、カフェやレストランでも油断は禁物です。食事中や会話に夢中になってスマートフォンをテーブルに置きっぱなしにしてしまうと、狙われやすくなります。テラス席では特に、荷物や貴重品から目を離さないようにしてくださいね。
夜道はできるだけ人通りのあるルートを
マドリードには風情のある裏路地も多く、つい歩いてみたくなりますが、暗くなると雰囲気が一変することがあります。昼間は人で賑わっている道でも、夜になると人通りが減り、スリやひったくりなどのリスクが高まることも。
夜間の移動は、なるべく明るく賑やかな通りを選びましょう。不安を感じたときは、無理をせずにタクシーやライドシェアサービスを利用してください。
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